暑い夏の夕暮れ時。サトシとピカチュウは森をさまよっていた。
木々の中で響き渡るヒグラシの鳴き声が、暗くなりゆく森の中で、彼らの不安を駆り立てる。
「暑い~・・・すっかり迷っちまった・・・腹減ったし、町も見当たらないし・・・万事休すだぜ・・・」トボトボ
「ぴかぁ~~~・・・」グッタリ
「お?あれは・・・?」
ふと、木々の中に目を向けると、地べたにケチャップの容器が置いてあった。
「ピッカー!チューーー!!」ダダッ
「あ!おい、ピカチュウ!?」
ピカチュウは大好物のケチャップ目掛けて、真っ先に跳び出した。
そこへ、小さな影が猛スピードで姿を現し、ピカチュウに激突した。
ドンッ!!「ピガッ!?」ゴロロ・・・
「な、なんだ!?大丈夫かピカチュウ!!」
その影とピカチュウは、地獄車のようにひっついて転がる。
ッドガシャアァッ!!たちまち、ケチャップの置いてある場所に巨大な檻が落下した。
ケチャップに手が届いていたものなら、今頃はあの檻の中にいることだろう。
「ぴかぴかちゃあ!ぴかっちゃぁ!?」
影の正体は、メスのピカチュウだった。
どうやら彼女は、ピカチュウを助けようとして、飛び込んできてくれたらしい。
ピカチュウの身を案じ、怪我はないか、とたずねる。
「ピ、ピッカァ!チュウ~!」ドキドキ
ピカチュウは彼女の身体が自分に触れていた感触にドキドキしつつ、感謝の言葉を述べる。
「き、きみ!俺のピカチュウを助けてくれてありがとう!
俺達、道に迷ってるんだけど、この辺に町なんか無い?」
「ぴ!!??」ドキィィ!
メスピカは急に青ざめた表情になり、何かを訴え始めた。
「ぴ・・・!!ぴか!ぴっか・・ちゃ・・・ぴっかぁ!
・・・ぴっ!?
ぴかあぁぁぁ~~~~~~~~~!!!!!」タタタタタタタタタ・・・!!
メスピカはまるで、恐ろしい怪物の気配を感じとったかの様に、急に叫んで駆け出していった。
「あ!きみー!どうしたんだー!?」
「ピカピーーー!!」
サトシとピカチュウは彼女を呼び止めたが、遥か遠くに行ってしまった。
そこへ、先ほどメスピカが現れた方角から、数人の男達が息を切らして走ってきた。
「ハァ・・・ハァ・・・!!」
「き、君達・・・」ハァハァ・・・
「ど、どうしたんですか!?」
「今、この辺に・・・メスのピカチュウが向かってこなかったかい!?」
「メスのピカチュウ・・・?はい、今さっき、あっちに向かって行きました」
「そ、そうか!!ありがとう!!・・・おや、君もピカチュウを持っているんだね?」
男の中の一人がサトシのピカチュウに目を向けた瞬間、他の男達も焦点を合わせた。
心なしか、その目は血走っているように見えた。
「持っている、だなんて!コイツと俺は大切な親友なんです!!そんな言い方しないでくださいよ!」
「ピッカァ~!」プンプン!
「ははは・・・悪い悪い!ところで君!この道を少し進んだら、我々の村があるんだ!
今夜、ピカチュウ好きにはたまらない【ピカチュウ祭り】をやるから、是非きてくれないか!?」
「ピカチュウ祭り!?行く!行きます!!楽しみだな、ピカチュウ!祭りだってよ!!」
「ピッカァ!!ピッカチュ~!!」ワクワク
「美味しい食べ物もたくさんあるからね!楽しんでおくれ!
おっと!こうしちゃいられない!!今日のメインイベントの主役を連れ戻さなくては!
行くぞ!みんな!!」
「じゃあ、君達!また祭りの会場で会おう!!」タタタタ・・・・
男達はメスピカの駆けた方角へと走り去っていった。
「メインイベントの主役って・・・さっきのメスピカチュウかな?どうして逃げ出したんだろ?」
「ピカピカァ、チュウ!」
「恥ずかしがりやだからって?それはあるかもな!しっかし、あんなに可愛い娘とお近づきになれなくて
残念だったな、ピカチュウ!」
「チュウゥ~~~・・・」ションボリ
「でも、ま!あの人たちが捕まえてくれたら祭りで会えるさ!
よし!お祭り会場に向かうぜ!美味しい食べ物、ゲットだぜ!!」
「ピッカー!チャアァ~!!」
祭りの会場は、思いのほか近かった。
太陽はすっかり姿を消し、そこらじゅうに取り付けられたピカチュウ型の行灯が、まばゆい光を放っている。
「うおぉ~!まさに祭りって感じだな!何から何までピカチュウづくしだぜ!」
「ピカピー!ピッカチュー!♪」ウキウキ!
行灯以外にも、うちわや風船、人々の浴衣、そこらじゅうがピカチュウであふれていた。
その光景が、サトシとピカチュウの高揚感を高める。
「君達、他の町から来たの?今夜は楽しんでね!これ、ピカチュウ祭り伝統のピカジュースだよ!飲んで!」
入り口の係員らしき男性がサトシとピカチュウに赤い飲み物を渡した。
「ありがとうございます!いただきます!ピカチュウ、乾杯!」
「ピッカー!」
ゴクゴク・・・
「(ん・・・何だ、このジュース・・・ドロドロしてて生臭い・・・?
トマトジュースとも違うし・・・飲みにくいな・・・)」ゴク・・・ゴク・・・
「ピカ・・・ヂュッ!」ペッペッ
「あれれ、君のピカちゃんのお口には合わなかったかな?」
「あ、あはは・・・スミマセン。こいつ、普段からミックスオレとか飲んでるから、こういう変わった
飲み物は苦手みたいです・・・
(俺も苦手だけど)」
「そっか~、それは残念・・・。まぁ、食べ物はきっと美味しいものばかりだから、口直しでもしてってよ!」
「はい!ありがとうございます!行こう、ピカチュウ!」
「ピカァ・・・」ペッペッ
「(・・・・・・・・チィ。まぁ、少量でも効果はあるか・・・)」ニヤ
「お!ピカチュウ!見ろよ!お面が売ってるぞ!本物そっくりでリアルだな~」
「ピカ~!」
お面を手に取るサトシ。その瞬間、強烈な違和感を感じ取る。
「このお面・・・本物のピカチュウと同じ感触だな・・・お面にしては随分重いし・・・」
「ピカ~?チャァ?」
「(ピカチュウ好きだからって、お面のクオリティまでこだわって作るのかな?)
まぁ、いいか!・・・おっ!食べ物の屋台もたっくさんだな!」
物だけでなく、食べ物もピカチュウにちなんだものばかりだった。
【ピカチュウバナナチョコ】の屋台には、ピカチュウの耳を模したデザインのバナナチョコがズラリと並んでいる。
【ピカチュウ飴】の屋台にはリンゴ飴のように、飴の中に小さなピカチュウの頭が入っていたりと、何から何までピカチュウづくしだ。
「お!【ピカチュウ焼きそば】だってよ!食べようぜ!ピカチュウ!」
「ピカピー!」
「らっしゃい!」
「おじさん!焼きそば二つ!」チャリン
「あいよ!ちょっと今、材料切れたんで補充してくるよ!すぐに戻ってくるから待っててくんな!」
「うん!腹ペコだから早くね!」
「ピカー!チャアー♪」
焼きそば屋のおじさんは屋台の裏に引っ込んだ。数秒後、チェーンソーと思わしき稼動音が聞こえてきた。
ギュウゥーーーーーン!!ギュウウウゥゥーーーーーーーン!!!
ヂャアァビュギャヂャヤyヂャウユyghヅイjlkjァj-----!!!!!
「な、なんだ!?」ドキィ!
「ピカチャアァ!?」ドッキン!
チェーンソーの稼動音の後に聞こえた音。それは何かの「声」のようにも聞こえた。
ほどなくして、おじさんが手に赤黒く、テラテラと光るひき肉のような物を持ってきた。
鉄板の上でジュウジュウと焼き始める。
「お、おじさん・・・それ、何・・・?」
「ピ・・・ピカ・・・ヂュウゥ!?」
「ん?これかい?【焼きそば】だよ」ジュウ・・・ジュウ・・・
「げ、原材料は・・・?」
「・・・・・・・・・」ジュウ・・・ジュウ・・・
「ねぇ、おじさn」
ドンッ!!!
「!!」ビクッ
「へいよ、【焼きそば】二人前だ・・・召し上がれ」
「・・・!!」ビクビク
「喰わないのかい?」
「げ、原材料、教えてよ・・・屋台の裏で、何やってたの・・・?」
「・・・良いから、喰えよォ!!!!」
おじさんは先ほどのにこやかな笑顔から一変、殺人鬼のような恐ろしい顔つきでサトシを睨んだ。
「ピ、ピカチュウ!電撃だ!!」
「ピガァァァァァ!!!」バチバチバチャァッ!!
「うおぉぉ!!??」サッ!!
ピカチュウはおじさんに向けて電撃を放った。しかし、おじさんはそれをかわし、電撃は屋台に激突して
大きな火花を散らす。その衝撃で屋台が崩れ、サトシたちの目に恐ろしい光景が広がる。
「う、うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
「ピ、ピッガアァァァァァァーーーー!!!」
屋台の裏では、祭りの【食べ物】が作られていた。
胴体を真っ二つにされたピカチュウが横たわっており、腸を引き抜かれている。
恐らくこれが【焼きそば】の原材料なのだろう。その傍らに刃が赤く濡れているチェーンソーがあった。
ピカチュウの死骸を解体している男達が数十人、作業をしている。
頭の皮と骨を器用に剥ぎ取り、互いを接着して汚れを取り、【お面】を作っている。
また、耳を切断し、棒を突き刺して溶けたチョコレートを垂らして完成。【ピカチュウバナナチョコ】だ。
屈強な体つきの男が、無傷の頭を大きな手で包み込み、テニスボールくらいの大きさに圧縮していく。
それをピカチュウの血で色づけした飴で包み込んで固める。【ピカチュウリンゴ飴】の出来上がり。
サトシとピカチュウはその光景に戦慄し、立ち尽くした。
ふいに、身体中の力が抜け、その場に卒倒した。
二人はこれが「恐怖のせい」ではない、とすぐに理解した。
入り口で飲まれた飲み物。あれに毒が盛ってあったのだ。
「やっと効き始めたか」
入り口で飲み物を渡した男が姿を現した。
「あ、あんたァ・・・」ブル・・・ブル・・・
「ピg・・・・ヂュ・・・」ガク・・・ガク・・・
サトシとピカチュウは男を見上げようとしたが、まともに身体を動かせず、男の胸元までしか目線が上がらなかった。
「さっき飲ませたのは、ピカチュウの生き血に砂糖と弛緩剤をブレンドしたものだ。
効果が出るのが遅かったからヒヤヒヤしたが・・・まぁいい。ゆっくり祭りを楽しんでもらおう」
サトシとピカチュウは嘔吐した。先ほど飲まされた『生き血』と胃液が混ざり合って強烈な悪臭を放っている。
それに構わず、体格のいい男達が現れ、サトシとピカチュウをひょいと担ぎ上げ、神輿(みこし)に乗せた。
神輿は程よい高さであり、寝たままでも祭りの様子がしっかりと目に入った。
「お、俺たちをぉ・・・どうする・・・気・・・だ・・・」ガク・・・ガク・・・
「ビ・・・ィ・・・ガァァッ・・・」
「君のピカチュウをいただくよ。最近、ピカチュウを狩りすぎて数が減っているんだ。
この祭りは重度のピカチュウ愛好家から大評判でね。辞めるわけにはいかないから。
君が快くピカチュウを引き渡してくれるように、この祭りの素晴らしさを知ってもらう必要がある。
だから少々、乱暴な手を使わせてもらった。その点については、すまない」
男は涼しげな表情で説明する。
「ピガヂュウは・・・わださねぇっ・・・!!」プルプル
サトシは力の入らない手で拳を握る。溢れる涙が目から零れ落ちていく。
ピカチュウも同じだった。
「最初はみんなそう言うんだ。すぐに気が変わるよ。あ、ほら!面白い屋台があるよ。見てみな」
男は【ピカチュウ射的】と書かれた屋台を指差す。神輿が歩みを止める。
【ピカチュウ射的】の屋台の奥には、四肢を拘束されたピカチュウ達が泣き叫んで助けを乞う。
客の一人が金を払い、店員から拳銃を受け取り、狙いを定める。
ッパアァァン!!銃声が鳴る。
「ぴっかあぁぁぁ!!!ちゅうあぁぁぁぁーーー!!」
発砲された玉の半分がピカチュウの耳に当たった。耳に半円形の凹みができ、流血する。
続けて五回、銃声が鳴る。どれもピカチュウの身体にヒットせず、ピカチュウは絶えず恐怖で絶叫していた。
「当ったらねぇ~!!オヤジ!こんな銃よりもイイモノを使わせてくれよ!」チャリン
「へへへ・・・あいよ!」
店員のオヤジはニタニタと笑いながら、客にショットガンを手渡した。
「イイ銃じゃないの!よぉ~~~~く狙ってぇ~・・・
って狙う必要がなぁぁーーーいっ!!爆笑ゥ~!!」カチッ
ッドパァァァァァァンッ!!
ピカチュウの頭が吹き飛んだ。血しぶきと肉片で屋台の奥が赤色に染まる。
「おめっとさーーーん!!はいコレ!景品のピカチュウ・・・だった肉塊ッ☆(笑)」
「イヤッホォォウ!!サンキュー、オヤジィ!!」ガツガツ
男はその場で、ピカチュウだった肉塊を美味しくいただいた。
サトシはそれを見て失禁した。
神輿は歩みを再開する。
『ピカチュウすくい』と書かれた屋台には、巨大な水槽があった。
足に重りを付けられたピカチュウ達が沈まないようにと、両手をバタバタとさせて必死にもがいている。
親にお金を払ってもらった少年が釣竿を渡され、水槽の中のピカチュウ目掛けて竿を振った。
少年「それっ!」ヒュンッ
サクッ「ピッガァァァ~~~!!!チャアァァァッ!!チュアァァァァァ~~~ッ」バチャバチャバタバタ
釣り針はピカチュウの右目に刺さった。ピカチュウは絶叫してより一層暴れる。
父親「よーし、良いぞ!ゆっくり引っ張って釣り上げろ!」
少年「うん!パパ!よぉ~し・・・ゆっくり・・・」グググ・・・
「チュウッァァァァァァァァァ!!!ピガッピイィィィィィィィ!!ピカァァァァーーー!!」
目玉を引っ張られ、身体が徐々に上昇していくピカチュウ。
目の筋肉が、安物の布地が破けるような音を立てている。
ピチピチィッ!ミチチチチ・・・!!ブチュッ!!「ピヂャアアァァァァァァ!!!!!」ボチャン!!
目の筋肉は体重に勝てず、ちぎれて落下してしまった。
ピカチュウの右目からは、赤黒い糸ミミズのような繊維が見え隠れしている。
少年は、釣り針に残ったピカチュウの目玉を、口の中に入れた。
少年「パクッ、モグモグ・・・ゴクン!!よし!もう一回!」ヒュンッ
サクッ今度は左目に突き刺さった。またも絶叫するピカチュウ。
父親「よし、うまい!今度は一気に引っ張り上げてみろ!」
少年「おっけ!うりゃあぁぁ!!」グイイッ!
ザバアァァ!
「ピィーーーカァァァァァ!!!!!ヂュギャアァァァァァ!!!!」
ピカチュウの目玉の筋肉は、砂時計のような曲線を帯び、伸び切っていた。
眼窩からすっぽりと抜け出した目玉は、辺りの行灯の光でまばゆく光輝いている。
「ヂュウゥゥゥゥ!!!ピカアァァーーーー!!」バタバタバタバタ
少年「あーこら!暴れるなー!」
プッチン!!ボチャン!!「ぴg・・・」ブクブクブク・・・
暴れたせいで左目の筋肉もちぎれ、ピカチュウは泡を吹きながら水槽の底へと沈んでいった。
次に神輿が向かった先は【ピカチュウくじ引き】と書かれた屋台だった。
屋台の奥には数匹のピカチュウが閉じ込められており、それぞれの首にヒモがくくりつけられている。
それらのヒモはぐちゃぐちゃに絡まり合って、屋台の天井を通り、客の手元まで伸びている。
客の男が1人、金を払って一本、ヒモを手に取った。
「ウラアァッ!!」グイィッ
勢いよくヒモを引っ張る。すると屋台の奥の一匹のピカチュウの身体ががグン、と宙に浮いた。
「ヴィガッ…ギュヂュヴ…!!ヂュギュウゥぅぅ~~~ッ!!」バタ…バタ
ピカチュウの首が締まり、鳴き声をあげて苦しそうに手足を動かす。他の仲間達はどうにか助けようと、飛んだり跳ねたりするが、全くの無駄だった。
「お客さん!ヒキが強いねェ!殺しちゃう!?殺しちゃうのォ!?」ウキウキ!
屋台の親父が無邪気な子供のようにはやし立てる。
「まだまだよっ!!おらっ!おらっ!おららァ!!」グイッ!グイッ!グイィッ!!
「ヂュギュ!!ビャヂュ!!ビヂュウゥゥ!!ヂャビュ!!!」
ガチンッ…
ピカチュウの身体は上下に激しくグラインドし、舌を噛み切ってしまった。
口から血が流れ、生起と肛門から糞尿が垂れ落ちる。
他のピカチュウ達は目をひん剥いて、恐怖に満ちた絶叫をあげる。
「アッサリ逝っちゃったねェ!はい、景品のピカチュウの死骸ッ☆」
「やったー!いただきマチュピチュー☆」
ジュルジュルジュジュジュジュルルルルゥーー!!
男はピカチュウの性器と肛門に口をあてがい、勢いよく中身を吸いだした。
空気の抜けた風船のようにピカチュウの死骸がしぼんでいく。
体液だけでなく、臓器も吸い込んで食している。なかなかエコな精神だ。
「プッハァー!!ウメェ!!オヤジ、景品が無くなるまでヤらせてくれ!」チャリンチャリン
「ピカァーーー!!!」
「ヂュウーーー!!ピカピィー!!」
「ちゅあぁぁぁぁーーーっ!!」
残った景品達はその言葉を聞いて、さらに泣き叫ぶ。お互いの首の紐を噛みちぎろうと悪戦苦闘する。
しかし、男が全ての紐を一気に引っ張ると、アメリカンクラッカーのように激しくぶつかり合って揺れた。
ほどなくして、屋台は静かになった。
「もうイヤだ…もうこんなのはたくさんだ…!!俺たちを…解放してくれぇ…!!」
「ぴがぁ…ピガチュウゥ…!!」
サトシとピカチュウが嗚咽しながら懇願する。
しかし、男はその様子を気にも止めず、目の前のドームを指差して言った。
「お楽しみはこれからだよ。目の前のピカチュウドームをごらん」
男の指の先には、数百人は収容できる大きさの、ピカチュウ型ドームがあった。
後編へ続く
- 2012/08/17(金) 19:18:30|
- ピカ虐(長編)
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