ピカチュウ夏祭りでチュウ!【前編】の続きです
サトシ達は、このドームがピカチュウの身体を剥ぎ、それを繋ぎあわせて創られたものだと一目で判った。
ニスを塗って加工はしてあろうが、微かな腐敗臭が辺りに立ち込めていたからだ。
屈強な男達は、サトシとピカチュウを神輿から降ろし、二人を担いでドームの中へ入っていく。
ドームの中は観客席が円上に並び、中央には小高いステージが設けられていた。
観客席は既に満席であり、皆、ギラギラとした目付きでステージを睨んでいる。
サトシとピカチュウはステージの目の前まで運ばれ、柱に身体を拘束された。
ドームの中に立ちこめる腐敗臭と、観客達の狂気により、再び吐き気を催していた。
そんな二人に、男が先程までよりも声のトーンを一つ、二つ高くして話し始める。
「君達は【見世物小屋】って知っているかい?江戸時代に爛熟した禁じられたパフォーマンスさ。
曲芸や珍品を披露する他に、生まれつき、身体に奇形などの障害を持った人々や珍獣が文字通り【見世物】として晒されるんだ。
人権がどうのこうのって理由で、最近ではほとんど廃止されたけどね。
僕らが子供の頃は、刺激に餓えた大人達が、大金を払って見世物小屋に入り浸ったんだ」
サトシとピカチュウは吐き気をこらえながらも、黙って男の話に意識を傾ける。
「察しは付いてると思うけど、この祭りはピカチュウ大好き人間による、ピカチュウ尽くしのピカチュウ夏祭り。みんなこの見世物ショーを何よりも楽しみにしているのさ…!!」
男が話し終えると、中央のステージがエレベーターのように下降し始めた。
観客達は興奮と期待に満ちたざわめきを上げる。
ステージが地下から上昇し、再び観客達は声を上げる。
ステージの上には、片手に鞭、もう片手に鎖を持った人間、鎖の先には全身が黒いフードに包まれた動物がいた。
『レディース・エーンド、ジェントルメン!!禁断の見世物小屋にようこそ!!
今日もとびきり過激な興奮をあなた方に味わっていただきましょう!
野暮な焦らしは無しの方向でイッちゃいまーすッ☆まずは一発目ーーー!!【ギガンテス・ピカチュウゥーーー!!!】』ステージの男が動物のフードを剥ぎ捨てる。
そこには、顔の中央に巨大な一つ目を携えたピカチュウが居た。
「ウッ!!ヴぇぇぇ!!」
「ピガアァァァー!?」
サトシとピカチュウが驚愕の声を上げるのとは間反対に、観客達は歓喜の叫びをあげた。
ステージの男は鞭で一つ目のピカチュウをシバきあげ、一つ目ピカチュウの痛烈な鳴き声をドーム内に響き渡らせた。
観客達は興奮に満ちた声をあげる。
ステージの男が、小ぶりなナイフを取り出し、一つ目ピカチュウの眼窩の淵にあてがった。
「ハイヤアァァァッ!!!」
男はまるで、輪切りにしたグレープフルーツの果肉をスプーンでくり抜くように、ピカチュウの大きな一つ目をくり抜いた。
「ギュウガッヂュヴヴゥゥゥゥゥーーーーーッ!!!」
ブラックホールのように大きく、暗い穴から血を溢れさせ、一つ目ピカチュウは叫んでのた打ち回った。
男は宝玉のように美しい輝きを放つ目玉を空に放り投げ、目にも止まらぬ速さでナイフを振った。
目玉は何等分かに切り裂かれ、観客達のもとへ飛び散った。
狂喜の叫びを上げ、観客たちはそれを口でキャッチして、目玉の旨みと喜びを噛み締めた。
ガクガクと震えるサトシとピカチュウに、男は先程よりも楽しげな声で語る。
「驚いたかい?人間や動物と同じように、ポケモンもああいう姿で産まれることがあるんだ。
最も、ごく普通の健康的なポケモンを人工的に異形の姿に変えることもできる。
それらはここで観客のアドレナリンを分泌させる興奮剤へと変わるのさ。
…君のピカチュウは僕らがその気になれば、あんなのよりももっとクレイジーな姿にさせられるよ。
だからさ…」
「ふざけんなっ!!」
男が話終える前にサトシは怒号を上げた。
「何が見世物だ!!何が興奮剤だ!!お前ら…人間じゃねぇよ!!なんでそんな残酷なことができるんだ!?
ポケモンをなんだと思ってるんだよ!!ポケモンはお前らの狂った欲望を満たす道具じゃねぇんだ!!
ポケモンだって人間と同じ生き物なんだよ!!屈辱を味わうために生きてきたんじゃないんだ!!
お前らだってそうだろ!?こんなこと止めてくれよ…!!」
「ピガ!ヂュウゥ…!!ピガピイィ!!」ブルブル
「残念だけど、君みたいな考えを持っている人間はここにはいないよ。
君は僕たちのことを鬼や悪魔だと思っているかい?ここはそんな奴らの巣窟さ…。
君もすぐにこちら側の人間になってもらうよ」
「ふざけやがって…!!クソッ…!!クソォッ…!!」ブルブル
その後も、見世物ショーは続いた。
頭を埋め尽くすほどびっしりと耳がはえたピカチュウ、手足が何本もあるピカチュウ。
それとは反対に、人間によって四肢を切断され、ダルマにされたピカチュウ。
電気袋と目玉の位置が逆になったピカチュウ…全てが見世物として晒され、理不尽な暴力を浴びせられた。
サトシとピカチュウは涙を流し、歯をぎりりと食い縛りながら、それらを見続ける子としかできなかった。
『さぁーて、皆さん!次がラストの見世物でございますっ!!こちらの見世物は特別に、観客の皆様にも触れていただくことができます!!是非とも、ご自由に!いじくりまわしちゃってください!!』観客は疲れた様子を見せず、それどころかより一層、パワフルな歓声を上げた。
「(今度は…何が始まるってんだ…もう限界だ…!何とかして脱出はできないか…!?)」
ふと、サトシがピカチュウに目をやると、ピカチュウの頬からピリピリと微かな電流が漏れていた。
サトシに目を合わせ、アイコンタクトを送るピカチュウ。
ピカチュウの弛緩剤の効果が、切れかかっているようだ。
サトシは希望を見いだした。ピカチュウはドリンクを少量しか飲まなかった。
それにより、サトシよりも早く弛緩剤の効果が切れ始めたのだ。
身体を拘束しているロープは、アイアンテールによって切断できる。しかし、今はその時ではない。
決行するのはサトシの弛緩が解け、観客の注意が自分達から引ける時。
サトシとピカチュウはお互いにそれを把握していた。
「(ピカチュウ…悪い!もう少し…待っててくれ!
チクショウ、あんな男に気を遣わないで、俺もジュースを残せばよかった…!)」
ステージが地下から上昇し、再び男と見世物が姿を現した。鞭と鎖を持った男。鎖の先には…
「!!あ、あれは!!」
「ピ…ピカアァー!?」
森の中でピカチュウを助けてくれたメスピカチュウが、首に鎖を繋がれてうつむいていた。
「(あのメスピカチュウ…そうか、森の外で会った男達が『メインイベントの主役』って
言っていたのは…このことだったのか!!でも…何が見世物なんだ?
姿は普通の、いや、むしろ普通よりも可愛らしいメスのピカチュウじゃないか…?)」
「ピカピ…チュアァ…」ドキ・・・ドキ・・・
ピカチュウはメスピカチュウを見つめ、サトシ以上にその身を案じていた。
メスピカチュウはサトシとピカチュウの姿に気づき、目を合わせると、より深くうつむき、うるうると目を滲ませた。
『皆さんッ!我々、人間の三大欲求のうちの一つ、性欲!!その解消法は…男女では別々かと思いますッ!!
男は挿(い)れるッ!女は挿れられるッ!!
このピカチュウちゃんは、そんな2通りに別れる人間共の性欲を同時に解消してくれる、
とおぉっっっても!便利なピカチュウちゃんなんでーーーす!ご覧下さいッ!!!』ステージの男がメスピカの足をひっくり返し、まんぐり返しのポーズをとらせる。
「ちゅきゃあぁ!ぴきゃあぁ!!」ジタ・・・バタ・・・
観客達が、驚きと興奮のざわめきを上げる。
メスピカの股間には、あるはずのない生殖器が存在していた。
ペニスだ。メスピカは膣とペニス、2つの生殖器を併せ持っていた。俗に言う『ふたなり』だ。
観客達は辱めを受け、ジタバタともがくメスピカを見てより興奮している。
すでに観客達の股間は、ボッキングペニチュウに進化していた。
『では!皆さんッ!!!順番に並んで下さいネェッ!!…並びましたかッ!?
それでは、お触りタイム開始イィーーーッ!!!』「「ウォォォォォォーーーッ!!!」」ダダダダッ!!
「ちゅきゃあぁぁぁぁぁ!!!」
メスピカは観客達の性欲による暴力を次々に浴びせられた。
1人の男が、自分のペニチュウをメスピカのピカ膣にドッキングさせ、激しくピストンする。
そして片手でメスピカのペニチュウをシゴいて、自分とメスピカの舌を無理矢理絡ませ、3つの粘膜を同時に犯している。
「ぴきゃぁっ…!ちゅ…ちゅきゅぅぅ…!!ぴかぴきゃぁぁっっ!!」
メスピカは泣きじゃくりながらも、手足をバタつかせて必死に抵抗した。
その姿が他の観客達の背徳感を刺激させる。
後ろに並んでいた観客がステージに飛び出した。
「あハァンッ!!俺、ガマンできねぇ!!ピカちゃあぁぁんっ!
俺のザー汁…受け取ってくだチャァァァイッ!!!」シコシコシコシコ
ドッピュピュピュピューーー!!
「ちゅぴかぁぁぁぁぁぁぁー!!!」
メスピカの顔面に男のペニチュウから放たれた白濁液がふりかかる。
「アァア…!!俺も…俺も…もぅ…イッチュゥゥゥゥゥ!!!」
ドピュドピュドッピュルルルーーー!!!
「ぴかちゃぁぁ!ぴぎゃぁぁぁぁ!!」
男がピカ膣内でイくのと同時に、メスピカのペニチュウも激しく痙攣しながら、白濁液を放出させた。
「ぴっかちゃん…一緒にイけて良かったね…☆愛してりゅッ!!」クチュクチュクチュクチュ!!
「ぴゃぁぁ!!ちゅきゃぁぁぁ!ぴかきゃぁぁ!!」ビクンッビクンッ
男はメスピカに愛の言葉をかけながら、ピカ膣を激しく手で愛撫した。
メスピカは次々と観客達に犯されていく。
サトシはメスピカが陵辱される様子を直視できず、悔し涙を流しながら己の非力さを恨んでいた。
「クソッ…!!クソッ…!!なんて無力なんだ…!!なんて無様なんだ…!!
彼女は俺のピカチュウの恩人なのに…!!その恩を返せないだなんて…!!」
ふと、ピカチュウを見ると、これまでにない怒りの表情で歯を食いしばり、涙を流している。
頬の電気袋からは電流がビリビリと溢れていた。
サトシには、ピカチュウの弛緩剤の効果が切れていることがわかった。
自分達を拘束している縄を切り、メスピカを助けに行く事ができる。
しかし、弛緩剤の効果が切れていないサトシが人質にとられることを恐れ、メスピカが受けている屈辱を指をくわえて見ているしか無いのだ。
「ピカチュウ…!!俺のことは…構うな!メスピカを助けに行ってくれ!!」
「ピガ…ピガピィ…!!」ブンブン
首を横に振るピカチュウ。助けに行きたいのは山々だが、サトシを守る者が居なくなってしまう。
「俺はもう大丈夫だ!自由に動ける!あのメスピカを助けて、一緒に逃げよう!アイアンテールで縄を切るんだ!」
サトシは、嘘をついた。自分はまだ自由に動けるどころか、立つことすらままならないだろう。
しかし、ピカチュウとメスピカだけがここから脱出する。それだけがサトシの願いだった。
「ピガ…ピガッチュ!!ピッカアァ!!」ブチブチッ
アイアンテールで自分を拘束する縄を切るピカチュウ。他の人間達はメスピカに夢中で気付いていない。
先ほど、自分達をここまで案内した男も、いつの間にか姿を消していた。
「ピッカチュッ!!」ズバッ!
サトシの縄も切る。あとはメスピカを助けるだけだ。
「いけ!ピカチュウ…!!メスピカを…頼む!!」
「ピッガッヂュウゥゥーーー!!!」バァッ!
ピカチュウはステージの上に跳び、メスピカの周りの観客に電撃を放つ。
「グガッアァァァァァァァッ!!!」
観客達は一瞬で黒こげになり、バタリ、バタリと倒れていく。
「ぴかぴ!?ぴかちゃぁっ!!」
「ピッカ!!ピカピッカーーー!!」スタッ
メスピカの目の前に着地し、「もう大丈夫だよ」と声をかけるピカチュウ。
ピカチュウを見つめるメスピカの頬が、微かに赤みを増した。
「ピガアァァァァ!!ヂュウゥゥゥゥゥゥッ!!」ババババッ
ピカチュウはこれまで自分達、そして仲間達が受けた雪辱を晴らすように、電撃を撒き散らした。
観客達は先程とは打って変わって、歓声ではなく悲鳴を上げて倒れていく。
「(ピカチュウ…!!その調子だ…!!)ズリ…ズリ…
サトシはピカチュウを見守りながら、出口へと這いずり出していた。
(よし…もうすぐ…出口…
…うっ!?)
サトシが出口へ差し掛かったとき、自分達をここまで案内した男が、その行く手を阻んだ。
冷たい目でサトシを見据え、手にはショットガン、傍らにフーディンを連れている。
「よくも…メチャクチャにしてくれたね」
男はこれまでよりも低く、冷たい声で言い放つ。
「あ…ああぁ……」ガクガク
「フーディン、あの元気なピカチュウにかなしばりをかけろ」
「フォウ」スッ
キイィィィィィィン…
「ピガッ…ヂ…ュ…!?」ググッ・・・
かなしばりを受け、その場に固まるピカチュウ。
男はピカチュウにショットガンを向け、ニヤリ、と笑みを浮かべた。
「ピ、ピカチュウ…!!危なーーーい!!!」
ッダン!!!
銃声がドームの中に響き渡る。
「ぴぎゃっ…ぢゅ…」ドパッ・・・
「ピ…ピガァァァ!?ピーーーカーーー!!!」
銃弾を受けたのは、メスピカだった。彼女はまたも、ピカチュウを救ってくれた。
身体に空いた無数の穴から、トクトクと血が流れる。
「ピガァァァ!!ピガピイィ!!」ガバッ
ピカチュウは泣き叫びながら、彼女の身体を抱き上げて必死に呼びかける。
彼女は、薄れゆく意識の中で、ピカチュウの頬に手をあて、
「ぴかぴ…ちゅあ…ぁ…ぴか、ちゃぁ…」と鳴いた。
「助けに来てくれて、ありがとう・・・。お願い、キミと、キミのトレーナーさんは、死なないで…生きて…」
彼女はそう告げると、ピカチュウの腕の中で絶命した。
「ピガアァァァァァ!!ヂュウゥゥアァァァァァァァ!!!」
ピカチュウは絶叫した。
初めて森の中で出逢い、自分を助けてくれた、あの瞬間から…ピカチュウは彼女に恋をしていた。
ひと夏の、淡い恋。
それが、こんなにも非情で、哀しい終わり方をするとは…想像できなかった。
「ビガピイィィガァァァーーー!!!」バァッ
ピカチュウは怒りをの矛先を男に向け、飛びかかる。
男は慌てもせず、銃弾をセットして再び銃を構える。
銃口は、サトシの頭に向けられた。
「キミのトレーナー、死ぬよ?」
「ピカチャァ!?ピ…ピガッヂュウ!!」ワナワナ・・・!!
ピカチュウは男に飛びつくのを止め、その場に立ち止まった。
「ピカチュウ!!もういい!!俺のことはもういいんだ!!早く、この男に電撃を…喰らわせてやれ…!!」
「そんなことされたら、痛いじゃん?」グッ
「ウゥッ…!!」ガクガク
男は銃口をサトシの頭に強く押し付けた。
「フーディン、もう一度、かなしばりだ。さっきよりも強力な奴を頼む」
「フォウ」キイィィィィィィィン
「ピガァァァ!!ヂュゥ…」
「念のため、ねんりきで両足をへし折れ」
「や、やめてくれ!ピカチュウゥ!」
「フォォ、ォォ、ォ…」
バキイィィッ!!
「チュッギャァァァァァァッ!!」
ピカチュウは足を折られ激痛で泣き叫ぶ。
「もうやめてくれ!!もういっそ…俺を殺してくれ…殺してくれよぉぉ!!」
サトシは泣きながら懇願する。そんなサトシに男はニッコリと微笑み、サトシの身体を掴み上げる。
「殺しなんてしないよ。ただ、キミのピカチュウにはここで落とし前をつけてもらうよ。
きみは…そうだな、僕らが無理矢理ピカチュウを奪ったなんて思われないように、そしてこの祭りを心から楽しんでもらってから帰ってもらうよ。
フーディン、やってやれ」
「フォウ」スッ・・・
フーディンがサトシの頭に手をかざす。
「何するんだ!?やめろ!!やめてくれぇぇえーーー!!!」
「ピカピイィ!!ピカァーーーッ!!
ピ ガ ヂ ュ ー ー ー ー ッ !!!」ピカチュウの叫びで、サトシの鼓膜が激しく振動した。
空一面に星と月がキラキラと輝いている。一日の終わりが近づいていた。
森の中を軽快な足取りで、サトシが家路を歩む。
「いやーーー、ピカチュウ夏祭り・・・!楽しかったなぁーーーピカチュウ♪」
「ピッカピカーー♪」
「また来ような!食べ物も美味しかったし…可愛いメスピカチュウもたくさん居たな!」
「ピカピィ~・・・///ピカッチュ♪」
「それにしても真っ暗だ!早く帰らなきゃ、ママが心配しちゃうぜ!」
「ピッピカチュ!」
「それーーーっ!ダッシュだ!しっかり捕まってろよぉーーー!!ピカチュウ!!」
「ピッカァーーーッ♪」
「たっだいまーーー!ママ!」
「ピッカチューーー♪」
「あら!サトシ!どこ行ってたの、こんな遅くまで!」
「ピカチュウ夏祭りに行ってたんだ!!すごかったんだよ!!
何から何までピカチュウづくしだったんだ!」ニコニコ
「ピカッピカァ~♪」キャッキャ
「そうだったの?良かったわね、楽しい思い出ができて!
あら・・・ピカチュウ・・・?」
「どうしたの?ママ!」ニコニコ
「ピッカピ?」ニコニコ
「そのピカチュウ・・・?」
「ん?ピカチュウがどうかした?」ニコニコ
「ピカ~?チュピカァ?」
「サトシ・・・? どう・・・したの?」
「どうもしてないよ!変だよ、ママ!」
「ピッカチュー!ピカピィ!ピッカチャァ!」
「へ、変なのはサトシよ・・・!ねぇ、ちょっと・・・ふざけてるのよね?」
「ふざけてないよー!なぁ!ピカチュウ♪」
「ピッカチュ!チュピィ~ピカチュゥ~///」スリスリ
「うははっ!可愛いな~ピカチュウは!チュッチュしちゃおっ☆」チュッチュッ
「チュピィィ///ピカ・・・ッチュウ///」チュッチュッ
「サトシ・・・ちょっと、お母さんそういう冗談は好きじゃないわ!止めて!
ねぇ!ピカチュウはどうしたの!?」
「ここにいるじゃないかぁ!ママこそどうしたのさ!?」スリスリチュッチュ
「ピカピィ!チュピッカァ~!!」チュッチュスリスリ
「サトシ!!おかしなことしないで!!・・・は、離しなさい!!そのぬいg
ガンッサトシの拳が、ママの顔面に飛んだ。
暗く、埃っぽい地下室らしき部屋に、男が二人、そして、フードを被った一匹の動物がいた。
「しっかし・・・よくもやってくれたな、このクソピカちゃんはよぉ」ドン
男がフードを被った動物の背中を軽く蹴る
「本当に危ないところだった。弛緩剤が少しでも早く切れていたら、より大きな被害を被っていただろう。
まぁ、これから死ぬまで落とし前はつけてもらうさ」
「落とし前ねえ・・・確かに、この姿は観客達は大喜びだろうな」
「あぁ・・・死んだ『ふたなりピカ』よりも食いつきがいいだろうな」
「死んだって・・・お前がショットガンで殺したんだろ」
「あれは不可抗力だ」
「まぁいいか・・・へへへ、『ぺニマンチュウ』、これから仲良くやろうや・・・」ナデナデ
男がフードをめくり、『ペニマンチュウ』の頭と思われる部位を撫でた。
『ペニマンチュウ』は、かつて、少年トレーナーの「ピカチュウ」というポケモンだった。
今の姿は、その時の面影など微塵も感じられない。
全身から、余すところなくブラリと生えたペニス。ペニスとペニスの間には、かろうじて、申し訳ない程度に膣が「くぱぁ」とだらしなく開き、存在している。
かつてのトレードマークであった、長くて黄色い耳も、大きなペニスと化していた。
「顔に似合わず、えげつねぇことするなぁ、お前さんも」
「褒め言葉として受け取っておくよ。それに、僕のポケモンが優秀だからできたことさ」
男はフーディンの頭を丁寧に撫でた。
「それにしてもよぉ、このペニマンチュウの元トレーナー!
お前のせいで人生メチャクチャになっちまったじゃねぇか!
母親を殴り殺して、格子のついた病院に軟禁されちまって・・・
ま、ありゃあ俺らにとっての最高の見世物だったがな!」
「まさかぬいぐるみを取り上げられそうになっただけで、母親を殴り殺すとは・・・僕も想像つかなかったな。
ちょっと、脳を強くいじりすぎたんだろうな。これからは気をつけような、フーディン」
「フォウ・・・」
「その様子を見てたペニマンチュウもすごかったよな!
そのトレーナーの様子を見ながら奇声をあげて、ポコチンやオマンマンから
涙みてぇな液体をダラダラ垂らしてよぉ!」
「こいつの脳はいじってないからな。姿はこんなのにしたが、記憶はそのまま残っているんだ。
・・・フーディン、あの少年は今、何してるか視(み)せてくれ」
「フォウ」スウゥゥゥゥゥ
フーディンが目の前に両手をかざす。
すると映写機から映されるような画面が出現した。
画面の中には、精神病院のベッドで、ブツブツ呟きながら笑顔でピカチュウのぬいぐるみを撫でている少年が映っている。
「あーあ、本格的におかしくなっちまってんな」
「ヴィガァ・・・ヂャアゥ・・・ヴガ・・・ビィ・・・ビィィィ・・・」ダラ・・・ダラ・・・
「お!ペニマンチュウの悲しみのカウパー汁だ!!ハハハハ!!今日も絶好調だな!」ゲラゲラ
ペニマンチュウは少年の姿を見るやいなや、目と全身の生殖器からダラダラと液体を垂れ流した。
「そろそろいくぞ。ペニマンチュウ。今日もたくさんの観客を悦ばせてやれよ」
「ヴィィィ・・・ガ・・・ヂュ・・・ヴィィ・・・ビィ・・・ィ」ダラ・・・ダラダラ・・・
二人の男とペニマンチュウは地上のステージへと上がっていった。
ペニマンチュウはこの後、数百人のケダモノに全身の性器を犯される。
同時刻、とある精神病棟。
サトシ「ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・」
ナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
サトシ「ぴっかー!ちゅうぅ///ちゅぴかぁ~♪ぴかちゃぁ~♪
ちゅっぴっぴかちゃぁー!ぴかっちゅぴかぴぃ~///ぴかぴかちゅう~♪
ぴっかっぴかちゃあぁ~///ちゅぴかぁ~!ぴかぴ~♪ぴかっちぁちゅぴかぁ♪
ぴかぴっ♪ぴかぴっ♪ぴかっちゅ!ぴかちゃぁ///ぴかぴっか~♪」
サトシ「ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
今日はピカチュウ祭りでチュウ!たのちいでチュかぁ?たのちいでチュねぇ!!ピッピカチュウ☆
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
今日はピカチュウ祭りでチュウ!たのちいでチュかぁ?たのちいでチュねぇ!!ピッピカチュウ☆
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
今日はピカチュウ祭りでチュウ!たのちいでチュかぁ?たのちいでチュねぇ!!ピッピカチュウ☆
ぴかちゅう、ぴかちゅう。ぴかちゅう、ふふふ・・・
今日はピカチュウ祭りでチュウ!たのちいでチュかぁ?たのちいでチュねぇ!!ピッピカチュウ☆」
ナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
サトシ「ぴっか♪ぴかぴっ♪ぴかっちゃ☆ぴかぴっ!」
ぴかぴか!ぴっか♪ちゅぴかっちゅっぴ~!
ぴかちゃあ♪ぴかちゃあ♪ぴかちゅっちゅ~///」
サトシは毎日、幸せな笑顔でピカチュウ祭りをエンジョイしている。
おわり【あとがき】
ノリとしては、ピカチュウ運動会!と似た感じですね。
夏らしく、祭りとホラーをテーマに・・・
と言いたいところですが、僕は祭りが嫌いで文才も無いので、
この二つを上手く表現できなかったと思います。精進します。
ちなみに作中の「いただきマチュピチュ」という言い回しは、僕がリアルで使ってた言い回しです。
全く流行りませんでした。ハイ。
9/3
VIPにスレ立てました。
閲覧者の方々の反応は・・・いつもどおりでした。
- 2012/08/17(金) 19:19:09|
- ピカ虐(長編)
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