俺は(ある事を除けば)ごく普通のポケモントレーナーだ。ただし、野蛮なポケモンバトルはさせない主義であり、そういった意味では、俺にとってのポケモンはペットという感覚に近い。そして育てるポケモンは、ピカチュウだけと決めている。理由はただ単に可愛いからだ。
今まで何匹ものピカチュウと生活してきたが、今育てているピカチュウは、これまで出逢ったピカチュウと比べてナンバーワンの可愛らしさだ。
大好物のケチャップリンゴを与えると「ぴっかぁ!ちゅう~♪」とぴょんぴょん跳び跳ねて喜び、就寝時は抱き締めながら頭を撫でてやると「ちゃあぁ〜ぴかっちゅ〜♥」と甘い鳴き声で鳴いて、俺の頬にすり寄ってくる。
捕まえた当初から愛嬌があり、とても俺に懐いてくれている。俺はピカチュウの全てを受け入れ、全力で愛情を注いで接している。ピカチュウも俺に対して、そう接してくれているように思えるのだ。
しかし、ひとつだけ問題がある。俺がピカチュウに最もいとおしさを感じる瞬間は、少々、変態じみたものなのだ…。
毎日、俺はピカチュウと一緒に朝御飯を食べる。ピカチュウはニコニコとした笑顔で
「ぴかぴかぁ♪ちゅー♪」と鳴きながら飯を頬張っていく。
「けぷっ…ちゅうぅ~」
飯を食べ終えたピカチュウは小さくゲップを吐いてお腹をさすり、俺の太ももに寄りかかってくる。この仕草もたまらなく可愛らしい。
しかし、ここからだ。ここからが一番、イイんだ。
しばらくピカチュウの腹をさすってやっていると、猫が顎の下を愛撫されたときのような、ゴロゴロという音がピカチュウの腹から聞こえてくる。
「ぴっか…!ちゅ!」
耳をピクンと震わせ、部屋の隅のトイレコーナーへ向かうピカチュウ。…この時点で俺の下半身は、とてつもなく元気になってしまっている。
ピカチュウはトイレコーナーで四つん這いになり、腰を少し屈めて力を込める。プルプルと震えながら顔が徐々に赤くなる。
俺のパンツが少しだけ湿っていく。俗に言う「我慢汁」がペニスから漏れ出しているのだ。
「びかぁ…ちゃ…ちゅうぅ〜〜〜!」
ピカチュウの菊門から、光沢感のある茶色い固形物がプリプリと姿を現す。排便の生理的欲求が満たされ、快感を交えた可愛らしい鳴き声を出すピカチュウを見て、俺は絶頂を迎える。ビクンビクンとペニスを痙攣しながら白濁液でパンツを汚していくのだ。
「ぴかぁ…ちゃあぁ~…///」
排便を終えたピカチュウの鳴き声と同時に、俺のペニスはビクンと大きな痙攣を起こして白濁液を絞り出す。
「ピカチュウ、今日も朝からよく出たな。お前のうんちをトイレに流してくるから待ってろよ」
平静を装いながらピカチュウの頭を撫でてやると
「ちゃあぁ」と照れて鳴くピカチュウ。それによって俺は再び性欲が湧き上がってしまう。本当にこの性癖には困ったものだ。
ピカチュウの糞を処理するためにトイレに入った俺は、ピカチュウにはとても見せられない行為に及ぶ。
右手でぺニスを軽く握り、先ほど凝視した排便するピカチュウの表情と鳴き声を脳内再生する。さらに左手に持ったピカチュウの糞…その香りで嗅覚を犯しながら顔面に思い切り糞を塗りたぐる。
「あっ、はぁ…ピカ…チュウ…。ピカ…チュウの…うんちぃ…」
再び硬く怒帳したペニスを右手で激しくゴき、左手にべっとりと付着した糞を口の中に運んで、その味、香りを堪能する。この時点でオーガズムを感じるのに十分な快感を得ている。
「ん、はァ…おぃちいよ…ピカたんのアナルンから…出てきたウンチぃ…とってもぉ…うっ、うぅっ…!おいちぃぃ…!イイ…香り…だょぉぉ…!」
仕上げには、顔面に付着させた糞を手で拭い、それをグチュグチュとぺニスにも塗りたぐる。ピカチュウの糞で俺のペニスが犯される…快感以外の何物でもない。
「ぁぁぁ!!ピカたん!ウンチでオチンポシコっちゃらめっ…!あっ、犯されっ…てるぅっ…あっ…ら、めぇぇぇ…!!!」
俺のぺニスは激しく痙攣し、再び白濁液を放出させる。
とてつもない快感を味わえるのだが、この後が大変なんだ。
まずは石鹸で手と顔を洗う。ザラザラとした糞の汚れが水と一緒に流れていく。
ぺニスに付着させた糞も綺麗に拭き取らなければならない。だが、チンタラしてるとピカチュウが寂しがってピカピカと鳴き出すので、急いで部屋へ戻る。
ピカチュウはソファの上で丸くうずくまり、ウトウトと眠たそうにしていた。
「お腹いっぱいで眠いのか?ピカチュウ。眠そうな顔のお前も可愛いぞぉ」
甘く囁くようにピカチュウを撫で回す。すると物欲し気な顔で「ちゃあぁ〜…ぴっかちゅー」と鳴く。抱きしめて一緒に寝て欲しいらしい。
俺とピカチュウは抱き合って、頬をすり寄せながらじゃれあう。『幸せ』とはこのためにある言葉なのだ、と実感する。そのまま俺とピカチュウは心地の良い眠りに落ちる。
「ピカチュウ、お前がうんちをしてるところをビデオで撮らせてくれないか」
…昔飼ってたピカチュウにこんな頼みごとをしたことがあった。そのピカチュウは恥ずかしがりやな性格のためか「チャア~!!」と鳴きながら首を横に振った。恥ずかしがって頬を赤らめるピカチュウを見て、パンツを我慢汁で濡らしたことには、その時点では気づいていなかった。
卵の頃から大きくなるまで育てたピカチュウだったので、俺は断られたことに大きなショックを受けた。しつこく頼みこんでも、ピカチュウは首を縦に振るどころか「ピガピー!!」と怒りと羞恥心に溢れた鳴き声を出した。
元々歪んでいた俺の性癖は、その瞬間からさらに大きく歪んでしまった。
「ぴかぴぃ、ぴかぴぃ!」
「…う……?夢か…」
昔の夢を見ていたようだ。心の奥底にしまいこんでいたはずの黒くて歪んだ感情が湧き上がってくるのを感じた。昼寝から覚めたピカチュウは俺の体を揺さぶり、遊んでほしいとねだっている。
今日は既に2回も射精をした。それなのに、昔の夢を見たせいであの感情が湧き上がってしまった。自分の心を、理性を侵食し、今すぐに歪んだ性的欲求を満たせ、と脳に信号を送っている。先ほどまではいつも通り、あの程度で我慢できていたのに。このピカチュウには、あんなことをしたくないのに。
呼吸が荒いでいる。頭の中がグチャグチャになっていく。目眩で倒れそうになる。身体に衝撃が走る。俺は倒れたのか。視界が真っ暗だ。あぁ、またか。もうダメなんだ。ゴメンな、ピカチュウ。愛しているのに。
「ぴかぴぃぃ!!ちゃあぁぁぁ!!!」
目が覚めると、目の前でメスのピカチュウが亀甲縛りをされて横たわり、泣き叫んでいる。その縄は硬くキツくピカチュウの身体を締め付けている。
怪しげな鉄の棒を持った男の手がピカチュウに伸びる。より一層、恐怖にまみれた悲鳴を上げるピカチュウ。その肛門にソーセージくらいの太さである鉄の棒が挿入される。
「びがぁぁぁぁぁーーー!!」
挿入はスムーズに行われなかった。肛門の圧力によって奥まで入らないと判断した男の手は、乱暴にその棒を奥へ奥へと押し込んでいく。その棒の挿入された部分の反対側には、先っちょに回転式のレバーがあった。男は片手でそのレバーをゆっくりと回転させた。
ミリミリ、と微かな音が聞こえたような気がしたが、ピカチュウのさらなる悲鳴によってかき消された。
どうやら、レバーを回すことによって肛門に挿入された部分が拡大される仕組みになっているらしい。つまりは、ピカチュウの肛門は無理矢理拡張され、激痛が走っているのだ。
「ぴいいいいいいいがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
頭を激しく左右に振り、涙を撒き散らすピカチュウ。
男はその肛門から鉄棒を抜く。その瞬間に血が流れ出てきた。肛門から直腸にかけてが裂傷したのだろう。
「びいぃっ…びがあぁぁぁ!!!」
間髪入れずにそう泣き叫ぶピカチュウは、次に、あらかじめ下剤でも飲まされたかのような量の糞便を噴射させた。
「ぢゅうぅぅぅぅーーー!!!」
男は興奮した様子で笑い狂いながら、ピカチュウの肛門に手を入れた。
「ぢゃーーーぁぁぁぁ!!!!」
ピカチュウは『もうやめて』と懇願するように泣くのだが、男の手は先程の鉄棒よりも奥へ奥へとピカチュウの『胎内』へと手を伸ばす。ピカチュウは白目を剥いてガクガクッと大きく痙攣して泡を吹いた。そして男は奇声を上げながらピカチュウの腸を引きずり出したのだ。
ピカチュウはそれから動くことはなかった。激しく蹂躙された肛門から体液が滴り、男は引きずり出した腸を、ピカチュウの身体を暫く弄んだ。
先ほどまで可愛がっていたピカチュウが無残な死体と化した。それが自分によって行われた行為だと俺が気づいたのは、その日、3度目の射精をした直後だった。
「まただ…また…やっちまった…。あぁ…」
俺は泣いていた。泣きながらピカチュウを庭に埋葬していた。元々、スカトロ嗜好のあった俺は、周りに同じ嗜好を持つ人間と巡り合えずにいた。
ある時、寂しさを紛らわすためにピカチュウを飼い始めた。徐々に心を通わしていくうちに、俺はいけないことだとわかっていながらも、ピカチュウにスカトロの欲求を満たしてくれることを望んでしまっていた。しかし、そういったプレイをさせてくれとどんなに頼んでも、ピカチュウは俺の要求を聞き入れてくれず、俺のしつこさに憤怒してしまった。俺はピカチュウに拒絶されたショックと哀しみによって逆上し、ピカチュウに暴行をした挙句、胎内の物を引きずり出して殺してしまった。その瞬間のピカチュウの表情、悲鳴は俺に大きな快楽を、新たな性癖を与えた。
新しいピカチュウを飼うたびに『胎内の物を引きずり出してしまう性癖』を心の奥底にしまい込んだが、スカトロの性癖は抑えきれず、ピカチュウの糞便で欲求を満たしていた。しかし、どうしても今回のように、心の奥底から湧き上がった感情に支配され、ピカチュウを陵辱し、殺してしまう。これで何匹目なのかは、もはやわからない。
「俺は…愛していたんだ…なのに…なのに…。
うぅ…ピカチュウ………ピカチュウ………本当に…ごめん…」
ピカチュウを埋葬し終え、膝をついて泣き続けた。死ぬまでこの性癖を抱えて生きていかなければならないのか。それまであと何匹のピカチュウが犠牲になるというのだろう。
しばらくして庭の奥から、野生の2匹のピカチュウの鳴き声が聞こえた。この付近にはピカチュウが多く住む森があり、たまに俺の家の近くにまでやってくるのだ。
俺は黙って家の中へと入った。俺はこれ以上ピカチュウを飼ってはいけない。殺してはいけない。俺の心情を他所に、ピカチュウの鳴き声は近づいてくる。
「ぴかっちゅ!ぴーかちゅー!」
「チャー!ピカッチュピーカー!」
俺の庭で、過去に飼っていたピカチュウに与えたオモチャを見つけて遊んでいるようだ。俺はまた泣き崩れていた。今度は、寂しさで心が支配されていく…。
気がつくと俺は、2つのモンスターボールを手にしていた。中を覗くと、オスとメスのピカチュウが1匹ずつ居た。その丸くて可愛らしい目は、ジッとこちらを見つめていた。俺は涙を流しながら微笑みを返していた。
おわりあとがき
最近の作風と比較して、地の文が多めのちょい鬱話。
他人から理解されづらい性癖や体質を持っていて、辛い思いをしたことはありますか?
僕はピカ虐性癖の他に色々と面倒な体質を持っているので、何かの組織に属した時、それが理解されないことがあって辛い思いをします。
そこから生まれる孤独感や憤りを、今回の主人公に少し投影しました。でも僕はスカトロ嗜好はありません。
- 2014/06/15(日) 20:44:01|
- ピカ虐(短編)
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