今日も仕事でヘマをした。
上司には怒鳴られ、後輩からは信頼をなくし、仕事に対する向上心など消え失せてしまった。
もはや俺に生きる価値などない。残された道は死のみだ。
そんなことを考えながら、とぼとぼと家路を歩む。
玄関のドアを開けると、1K木造アパートのカビ臭さが鼻につく。
そして部屋の奥から、こちらに向かってくる小さな影。
「ぴっかー!ぴっかぴいー!」
ピカチュウ。俺の唯一の家族であり、心の拠り所。
俺は身を屈めながら「ただいま」と発する。
「ぴかちゃあー!」と可愛らしい返事をしながら、ピカチュウが俺の首もとに飛び付き、頬をすり寄せる。
頭を撫でてやりながら、俺も頬をすり返す。
「ちゅっちゅう~!ぴかぁ~♪」と喜びの声をあげるピカチュウ。
一緒に晩御飯を食べ、風呂に入る。風呂から上がったら、ピカチュウの身体を乾かしてやる。
するとフカフカの毛並みになったピカチュウが
「ぴっかちゅー!♪」と鳴きながら俺に抱きついてくる。
気持ち良い毛並みの感触にクラリとし、俺はピカチュウと共に床に着く。
ピカチュウは俺の腕に頭をのせ、胸元に寄り添ってきた。ピカチュウを抱き締める。
「ちゅぅー…///」と幸せに満ちた声を発し、俺の心を潤す。
俺は今日の仕事のことを思いだし、涙を流す。
こんなに愛しいピカチュウといられる時間より、仕事で苦痛を味わう時間の方が一日の大半を占める生活…。
『もう…死にたい。』
「ピカァ・・・?」
心の声が口から出てしまったようだ。
俺の胸元に頭を埋めてたピカチュウが不安気な顔で、俺の泣き顔を見上げる。
「ぴか・・・?ピカピィ…」
俺の涙をペロペロと舌で拭ってくれた。
しかし、涙は流れ続けてしまう。
「ぴかぴぃ・・・ぴかちゃあぁ~?」
とうとう、ピカチュウも泣き出してしまった。
「ピカチュウ…俺は、もう死にたい。」
「ぴ…?ぴか…?」
「俺を、殺してくれ…」
「ぴか・・・!ピカピィ!!」
首を横に振るピカチュウ。涙が飛び散る。
「ピカチュウ…俺と一緒に死んでくれよ…」
ギュウゥ、と両手をピカチュウの首に掛ける。
「ビイィッ!」と呻いてジタバタと抵抗し出した。
「ピカチュウ・・・・・・・
死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 死んで、 ・・・」
俺は何度も呟きながら首を閉め続けた。
ピカチュウが今まで聞いたことのない鳴き声をあげ、涙を流して暴れる。
俺は手を緩めなかった。
ピカチュウから発せられる「やめて、殺さないで、恐いよ」というニュアンスの鳴き声は俺の心には届かない。
ピカチュウは哀しみと苦渋に満ちた表情で、唾液を流し、片目が白目を向いて「ヂュッ
アァ…」とだけ鳴き、逝った。
しばらくその顔を見つめ続け、俺はピカチュウの唇にキスをした。
反応がない
「ピカチュウ」
「ピカチュウ!」
「ピカチュウ、ピカチュウ」
「ピカ、チュウ?」
何度も呼んでも返事はしなかった。
あれ・・・何故だ?
ピカチュウの口に指を入れてみた。
微かな生暖かとぬめりを感じ、指を動かして口内の感触を確めた。
ヌメヌメ、くちゅくちゅ、とろ、とろ、ぬめ、くちゅちゅ
指を抜くと、唾液がたらりと糸を引いた。
その唾液を自分の口に持ってきて、ちゅぱちゅぱとしゃぶった。
ピカチュウの口内の匂いと味が、俺の味覚と嗅覚を犯す。俺は勃起していた。
「ピカチュウ、ああ・・・、ピカチュウうぅぅ、ぴか、ぴかぁ・・・ぴかちゅうぅぅぅ・・・ピィか・・・ぴっかぁぁちゅう・・・ぴかちゅううぅぅぅう・・・」
ズボンとパンツを脱ぎ、イチモツを、ピカチュウの口内に侵入させる。
「あぁあ、ああ、あぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁピカチュウ、ピカチュウピカチュウピカチュウうぅぅ・・・ぴか・・・ちゅううううぅぅぅぅうっぅぅうぅぅう・・・・・・・・・・あぁぁ”」
俺はすぐにイッた。
ピカチュウは俺のイチモツから出た白濁液を、口の中に含んだ。
俺はお返しに、とピカチュウの性器を口に含んだ。
おいしい。しゃぶる。おいしい。おいしい。おいしい・・・
くにくに、と甘噛みをする。歯応えが心地良い。
くにくに、ちゅぱちゅぱ。くにくにくに。ちゅぱちゅぱ。
どんなに丁寧にくにくにと愛撫しても、ピカチュウは勃起しなかった。
「どうして?ピカチュウどうしてオチンチン勃たない?なぁ、どうして?」
ピカチュウの頭をユサユサと揺らしても、ピカチュウは勃起しない。
反応してくれない。
こんなのピカチュウじゃない・・・
「ピカチュウ、ピカチュウ・・・」
「ピカチュウ!!俺のこと!!好きじゃないのか!?おい!!おい!!」
ピカチュウの耳を右と左に思い切り引っ張る。ミカンを思い切り潰したような音がし、耳がちぎれた。
「ピカチュウ!俺を無視するな!!お前だけが・・・お前だけが頼りなんだよおぉおぉぉお・・・・」
ピカチュウのペニスを右手で強く引っ張りながら、大きく口を開けて顔面に噛み付いた。
がじゅり、と音を立て、ピカチュウの顔面の皮を喰いちぎった。
口と鼻の周辺の皮膚が無くなり、皮下組織や顔の筋肉があらわになった。
そしてペニスを引きちぎると、股間からドロドロした液体や細胞が交じり合って流れてきた。
俺はそれらを口で吸い込み、よく噛んで飲み込んだ。
「おぉお・・・おおおぉぉぉおお、、、、お、お、ピカチュウ、お前がこんなに美味しいなんて。知らなかったよ・・・」
ピカチュウの頭や背中をなで回しながら、全身を少しずつ噛み千切り、食べていった。
朝の五時を過ぎた頃には、ピカチュウは骨だけの姿になって、静かにベッドに横たわっていた。
スズメの鳴き声が聞こえる。
もう朝か・・・俺は今日も仕事場で辛い一日を過ごすのだろうか。
朝飯を食べ、スーツに着替えて仕度をする。
「行って来るよ、ピカチュウ」
ピカチュウは珍しいことに今日は朝寝坊だ。未だにベッドで骨になったまま寝ている。
いつもは「ぴかぴー!」と言って俺を見送ってくれるのだが・・・寂しいな。
さて・・・今日もハゲ上司の八つ当たりでも喰らいにいくか・・・。
俺はピカチュウの姿を見つめながら玄関のドアを閉め、重い足取りで職場へと向かった。
おわり【あとがき】
『問題作』って感じですね。書いている途中で公開すべきかどうか迷ったのですが・・・
まぁ、せっかく書いたので公開しました。
この作品を書き出した時期(7月中旬くらい?)は、本気で精神状態が危なかったのを覚えています。
最初の文章とか、自分の心情をモロに書き表しただけですもんね。
高2の時に付き合ってた彼女とセックスしてる最中に、いきなり首を絞められたことがあったんです。
特に恐怖も感じなく、「あれ、ふざけてんのかな?」と思っただけだったからそのまま抵抗しないでいたんですが、だんだん意識がもうろうとして、目の前が一瞬だけ真っ白になったんです。
その瞬間に彼女が首から手を離し、気絶などはしなかったんですが、
「今の面白かったからもう一回やってみて」
と僕が言ったら、彼女は微かに涙目になって「やだ」とだけ言いました。
それ以降のセックスでは首を絞めることはなかったのですが、何であの時、急に僕の首を絞めたのか?
それを聞くことができずにとうとう別れてしまいました。
未だにその娘からはどうでもいい連絡が来たり、実家に帰省したとき、
たまに会ったりするのですが、やはりそのことに関しては聞けずにいます。
- 2012/09/06(木) 07:13:04|
- ピカ虐(短編)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
某まとめブログから来ました。
個人的にはこういうSSは好きなんですが、ピカチュウが好きな管理人様が何でピカチュウを虐待する小説をお書きになるのか教えて頂ければと思います。
それと携帯からだと長編の場合、最後まで読めないので前編、後編を分けて頂けると助かります。
いきなり不躾な書き込み失礼しました。
また更新されるの楽しみにしてます。
- 2012/09/06(木) 11:52:48 |
- URL |
- あき #-
- [ 編集 ]
あき様、始めまして。訪問ありがとうございます。
ピカチュウが好きなのに虐待SSを書く理由ですが、実は自分でもあまり良くわかってないのです。
ただ、幼少の頃からかわいいぬいぐるみが大好きで、それらを振り回して物にぶつけたり、引っ張ったり
する行為をしていた気がします。
僕自身は幸せな家庭で育ち、人間関係でそれほど悩んだ経験も無いのですが、いつからかグロテスクな漫画、映画、ゲームを好むようになり、それらの影響で変な性癖を持った・・・といった感じでしょうか。
ちなみにこういうSSを書くようになったきっかけは、今の仕事で上手くいかない時期があり、気が滅入ってたころに【タケシ「ピカチュウ・・・お前が悪いんだからな・・・」パンッパンッ】を(なんとなく)書いてVIPに投下しました。自分で書いておきながら、タケシに犯され、殺されていくピカチュウに激しい性的快感を覚えました。そして虐待SSを書き、様々な感想をいただきくのが思いのほか楽しく、それまで特に意識していなかった「ピカチュウ」という愛らしいキャラクターへの性の意識が芽生え、現在に至ります。
また、ピカチュウ呪われてまチュウ!を前編、後編に分けました。見られますでしょうか?
他にも見られない作品はございませんか?
読者様からの僕に対しての質問や感想、不具合のコメントをいただけるのは大変嬉しく思います。
また何かありましたら御気軽にどうぞ!
- 2012/09/06(木) 13:44:45 |
- URL |
- #-
- [ 編集 ]
なるほど、そういった経緯があったんですね。
呪われたSSも拝見しました。
小説らしい終わり方も良かったですけど、呪いの発想も凄かったです。
それと、夏祭りでチュウも前編と後編に分けて頂けると嬉しいです。
ピカチュウにここまで興奮したのは初めてです。
特に赤文字の部分のヤバさと、狂ってるサマがまた強烈でした!
いつかお時間がありましたら、サトシメンバー(カスミやタケシ)がピカチュウに虐待(リンチ)してる内容を書いて頂けたら嬉しいです。
ほのぼの場面から一転、虐待しながら笑ってるメンバーとピカチュウの虐待見てみたいです。
わざと水分を取らせないで、届かない所に水を置いてみるとか、自分なりに考えてみましたが、やはり管理人様のような虐待SSは思い付きません。
また楽しみにしてます!
- 2012/09/06(木) 15:24:04 |
- URL |
- あき #-
- [ 編集 ]
呪われてまチュウ!を閲覧していただけたようですね!ありがとうございます。
書くのも構想を練るのも一番大変だった作品なので、そういったコメントをいただけて本当に嬉しいです。
夏祭りでチュウ!も前編と後編に分けてみました。いかがでしょうか?
あき様もすっかりこちらの世界に魅了されていますね。ウェルカムでチュウ!
サトシメンバーがピカリンチしてる内容も書いてみます!
しかし、【マチス「ヘーイ!!ピカチュウ!!カモンッカモンッ!!」プルンプルン 】のあとがきにも書いてあるのですが、人間の女キャラは極力登場させないようにしたいので、サトシとタケシの虐待のみになるかもしれません!すみません!!
>わざと水分を取らせないで、届かない所に水を置いてみるとか、
こういうの大好きです!シンプルで、その情景が思い浮かびやすい虐待法に僕はゾックゾクきちゃいます!
ですのでサト×タケピカ虐を書くときは、この手法も取り入れさせていただきます!
- 2012/09/06(木) 16:35:41 |
- URL |
- #-
- [ 編集 ]
ありがとうございます!!
今回のような「とことん暗い」って話は感情のままに書けるからストレス解消にもなるんですwww
でもやっぱりウザピカ系やヒャッハー虐待系の方が読んでてゾクゾクきますよね!
そういったのもまたうpしますので、気長にお待ちください!
ちなみに最近は「きゃわいいピカたんを虐待しまチュ~!」的な話も書き進めています。
色々な作風、展開が書けるように頑張っておりまチュウ。
- 2012/09/06(木) 17:04:56 |
- URL |
- ピカ虐 #-
- [ 編集 ]