「ずいぶん汚れたな、ピカチュウ。よし、洗濯してやろう」
男はニヤリと笑うと、ピカチュウの耳をムンズと掴んだ。
「ヂュウッ!!チュウゥ~~~!!」バタバタ
ピカチュウはジタバタと抵抗する。
電撃を放ちたいところだが、毎日ピカチュウの電力を充電装置で絞り採られているため、放電できる電力が残っていないのだ。
ドサッ
「ベガヂャッ!!」
洗濯機の中に放られたピカチュウ。男はその上にパンツ、シャツ、タオル、靴下を放り込む。
「ピガヂャァッ・・・ゲホホッ!ピカヂュッ・・・ケホホッ!」
衣類から放たれる悪臭にむせ返るピカチュウ。
必死に衣類をかき分けて顔を出すが、男がそれを見計らっていたように、その顔面目掛けて粉洗剤を振りかけた。
「ちゅああぁぁぁーーー!!ピガッ・・・ヂュウアァァァーーー!!!」
粉洗剤が目の中に入った。目を擦っても、擦っても、痛みはより一層増していく。
男はそのまま注水を開始した。濡れた衣類に手足が絡まりあい、ピカチュウは脱出が困難になった。
ジャアアアアアアアアアアアアア・・・・「ヂュウゥゥ~~~!!ピガチャアァ!!ピギャボッ・・・ピガボボ・・・!!」ゴボゴボ
どんどん口元まで水がせまっていく。洗剤が水に溶け出し、口の中に苦味が広がっていく。
ゴオォウウゥン・・・ゴオォォウウゥゥン・・・
「ピガギゃぼぉ・・・ゴボッ!!ゴボボ・・・ピゲアホォ・・・ピガホォ・・・!!」
ピカチュウは洗濯機の中で乱舞する。まるで墜落した宇宙船の中に居るみたいだ。
時折、水面に顔を出して呼吸をするが、手足に絡まった衣類に引っ張られて、再び水中に潜り込む。
それを何度も繰り返してるうちに、男は「飽きた」とつぶやいて洗濯機を操作しだした。
ゴオゥ・・・ジョオォォォォォォォォ・・・・・・・・
洗濯層の水が排出された。
「ピガホッ!!ピカチャホッ!!ゲホホッ!!ピッ・・・ゲホッ・・・!!」ケホケホ
ピカチュウは飲み込んだ水を吐き戻しながら、激しく呼吸を繰り返す。
ヴウゥ・・・グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!「ピガアァァ!!?ピギャアァァーーーーーー!!!」
脱水が開始された。ピカチュウは遠心力に抗うこともできず、洗濯層の側面に張り付き、身体中にかかるG
によって身体の薄さが半分になっている。
「ぢ ゅ う あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ・ ・ ・ 」 プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・ピー・・・ピー・・・ピー・・・ピー・・・
ほどなくして、脱水が完了した。
男はひょいひょいと洗濯物を取り込む。ピカチュウは白目をむいて気絶していた。
それがキモかったのでピカチュウは後回しにされた。
「・・・ピガッ!!ヂュ、
ヂュギュウゥゥゥゥゥ!!」
数分後、ピカチュウは耳に激痛を感じて目を覚ます。強力洗濯ばさみで耳をはさまれた。
ジタバタと動いて逃れようとするが、手が届かず、洗濯ばさみはしっかりと耳を挟んだままだった。
「全部退治したら、家ん中に入れてやるよ」
男はピカチュウを外に吊るしながらそう告げ、窓をピシャリと閉めた。
「ピガッ!?ヂュウゥ!?ピカチャアァ!ピカー!!ピカピィー!!」ジタバタジタバタ
ピカチュウは耳の激痛と戦っており、その意味が全く理解できなかった。
が、しかし、男が冷たく言い放った言葉を理解するのにそう、時間は要さなかった。
ブゥゥゥゥゥゥン・・・・・「ピガッ・・・ヂャァァッ・・・ぴかぁぁ・・・!!」バタ・・・バタ・・・
ブウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・
「ピカ・・・!?ピガ・・・ピィ!?」バタ・・・
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・「ピ・・・ピガッ・・・!!?」
ブゥゥゥゥン・・・ブブブブンゥゥゥゥゥゥゥん・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!「ピッガァァァァァァァァァァァ~~~!!!!!!」目の前に現れたのはスズメバチの大群。巣に近づき、バタバタと暴れるピカチュウを完全に敵視していた。
「ぴがっ・・・ちゃあぁぁぁ~!!ちゅあぁぁぁぁぁ~~~!!」ジョォォォォ・・・
恐怖で失禁するピカチュウ。
スズメバチが数匹、ピカチュウに向けて真一文字に飛び掛った。
ブス!ブスブスブス!!ブッスウゥゥゥゥゥゥゥ!!「ヂュアァァァァァァーーーーーーーッ!!」
「ヂャアァッ!!ピガヂャァッ!!ピガアァァァ~~~!!」バタバタバタバタ!!痛みで泣き叫びながら手足をバタつかせて抵抗するピカチュウ。
しかし、そんなピカチュウに容赦せず、スズメバチは攻撃を続ける。
ブスブス!!ブッス!!ブススススススススス!!
「ピヂャァァ・・・!!ピガピィィ・・・!!ピーーーーカーーーーーー!!!
ちゃあぁぁー!!ピカチャァ!!ピガピーカーァァー!!」男に助けを請うが、無駄なことだった。身体中を刺され続け、ピカチュウはダウンした。
スズメバチが巣に戻ったのを確認し、男はそ~っとピカチュウを引き上げた。
ピカチュウの身体は巨峰のようにボコボコに腫れ上がり、原型が無かった。
「よしよし、ボコチュウちゃん。ピカチュウに戻してあげよう」
男は大振りな鋏を手に持ち、ボコチュウの隆起した皮膚にあてがった。
ヂョッ・・・キン!!!「ギガヂャアァァ・・・!!」
ボコチュウは白目をむいて言葉にならない叫びを上げる。皮膚からダラダラと鮮血が流れ落ちる。
男は皮膚の隆起が無くなるまで鋏で切り取った。ボコチュウは真っ赤な肉塊へと進化を遂げ、動かなくなった。
「あ、死んだ」
男はそうつぶやいてフライパンに油をたらし、その肉塊を炒めながらソースで好みの味付けをして、美味しくいただいた。
そしてお気に入りのAVを鑑賞し、オナニーして床に就くのだった。
後日、外のスズメバチは業者に駆除してもらった。
おわり【あとがき】
さっきピカチュウのぬいぐるみを洗濯してた時に思いついた作品です。完全な短編。
更新予定の作品はうpするのにまだ時間がかかりそうなので、チャチャッと書けてすぐにうpできるこの作品を先に書きました。
面白いかどうかは別として、このくらいの短さで、いかにも突発的に書いた、って作品が読みやすいと僕は思います。
- 2012/08/13(月) 01:44:52|
- ピカ虐(短編)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0