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ピカチュウ虐待チュウ!

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ピカチュウ放置チュウ!

モンボピカ


ある男の日記より抜粋

2014/07/11晴れ

外を散歩していたら空のモンスターボールが落ちていたので、近くにいたピカチュウに投げてみたら思いのほか簡単に捕まえられた。
ピカチュウはボールの中で激しく暴れている。モンスターボールには捕まえたポケモンの沈静化、及びある程度ならトレーナーの言うことをきくようにさせる機能があるはずだが、どうもその効果が見られない。
家に持ち帰って調べたところ、どうやらこのモンスターボールは一部機能が欠損している不良品であることがわかった。
その欠損部分により、ポケモンが懐かないどころか、ポケモンをボールの中から出してやることができないようだ。どんなにスイッチを押しても、カナヅチでぶっ叩こうとも、頑丈なボールはビクともせず、中にいるピカチュウはその衝撃で怯える始末だ。
そして『外に出してくれ』と言うように鳴いてボールの中でガリガリと爪を立てて暴れている。

俺はピカチュウを放置し、衰弱死させてみることにした。
2014/07/12晴れ

ボールを開けられないので、餌をやることができない。(開けられるようになったとしてもやらないが)
なのでピカチュウは昨日から何も口にしていない。
それにも関わらず、昨日は夜更けまでボールの中で暴れまくっていた。鳴き声が非常に五月蝿かったのでボールごと捨てようかと思ったが、段々と衰弱して死に恐怖するコイツの顔が見たかったのでグッと堪えた。
疲れ果てて眠ったピカチュウは、今朝は少し辛そうな顔をしている。それでも外に出たい一心で今日もボールの内側からガリガリと爪を立てている。たまに鳴き声を発して俺に助けを求めるが、その声は昨日と比べてかなり弱々しいものだった。
俺がピカチュウの方を振り向くと、奴は希望を見出したかのような表情になって
「ピカピ!ピカピー!」と鳴いてボールをバンバンと叩いたりしたが、シカトしてそっぽを向いてやると悲壮じみた声で
「ピカピィ〜!」と鳴いた。
俺は必死に笑いを堪えていた。


2014/07/13曇り

ピカチュウは暴れても無駄だと悟ったのか、今日は一日中うずくまって震えていた。よく見ると身体が汚れてビショビショに濡れている。
どうやらボールの中で糞尿を漏らしたようだ。ボールの中の床は水平に加工されていない、いわゆる球型なので液体などは中央に集まる。狭いボールの中でそれを避けて過ごすことは不可能だ。
糞の臭いと尿で濡れた寒さで地獄にいるかのような泣き顔で震えている。たまに耐えきれなくなってワンワン(実際にはピカピカ)と泣きじゃくるが俺はシカトを続行。


2014/07/14雨

やはり今日も動かない。
たまに様子を見に行くと驚いたことに、ボールの中で自分が垂れ流した糞尿を食べていた。
「チャ…ピイィ……」とか細い声を上げて泣きながら糞尿を貪るピカチュウ。世界的に人気を誇るポケモンがこんなにも無様な目に遭うなんて。俺が大笑いすると、ピカチュウは怒り、屈辱、悲しみを混ぜ合わせたような声で叫んだので、指を指して笑ってやった。
それからピカチュウはずっと泣いており、いつしか疲れ果てて眠った。


2014/07/15晴れ

天気が良かったので、部屋の窓を開けてピカチュウに直射日光を当ててみたらうめき声を上げて苦しんだ。こいつのリアクションは少し飽きてきた。
ピカチュウをシカトして別な部屋でオナニーをしていたら、やがて激しい物音がした。
少し慌てて部屋の様子を確かめに行くと、窓から入ってきたのだろうか、野生のメスピカチュウがモンスターボールに噛み付いて暴れていた。
俺が驚きの声を上げるとこちらに向かって襲いかかってきたので、急いでドアを閉めた。すると閉まったドアに勢い良くぶつかったせいでメスピカチュウが気絶したので、その隙に檻を準備して閉じ込めた。さらに電撃を封じるために電気袋をナイフで裂いた瞬間、メスピカは頬から血を流して絶叫を上げた。
メスピカは鬼のような形相で俺に向かって泣き叫ぶ。
すると背後からもピカチュウの叫び声がした。ボールの中のピカチュウが俺ではなく、メスピカに向かって鳴いている。
どうやらこのメスピカチュウは、ボールの中のピカチュウの母親(母ピカと呼ぶことにする)らしい。窓を開けてたせいでボールのピカチュウ(以下、子ピカ)の鳴き声を聞きつけて部屋に侵入し、ボールの破壊を試みたのだろう。
俺はこの二匹を放置したら面白そうだと感じたので、檻から少し離れた位置にボールを置いて様子を見た。
母ピカは檻の中から必死に手を伸ばしてボールを掴もうとするが、ギリギリ届かないので鳴きながらバタバタと暴れた。いちいち騒がしい奴だ。
子ピカもボールの中で体当たりなどをしてボールを動かそうとするが、ボールは1ミリも動かなかった。
母ピカが尻尾を伸ばせばボールまで届いて手元に引き寄せることくらいはできるのだろうが、さっきドアに激突した時に尾てい骨を骨折したようだ。尻尾を使おうとしてみたものの、激痛が走って悲鳴を上げた。
子ピカは力尽きて眠り、母ピカは夜中まで手を伸ばして我が子を救うために必死になっていた。


2014/07/16曇り

母ピカの鳴き声が響き渡る。
日数的に子ピカの体力が限界に近いのだろう。檻の向こうの子ピカに向かって
「必ず助けてあげるから頑張って、どうか死なないで」と涙ながらに訴えてる。
母ピカがあまりにもうるさかったので、子ピカ入りのボールを檻の中に放り投げた。すると母ピカは子ピカをボール越しに抱きしめ、より一層大きな鳴き声を上げた。
子ピカはグッタリと横たわり、呼吸も薄くなっている。やはり自身の糞尿だけでは限界があったのだろう。今夜がヤマだな。
そんな子ピカを救おうとすべく、母ピカはボールを無理矢理開かせようと叩いたり噛んだり必死になっている。
しばらくそれを見ていたらやがて『ガキッ』とイヤな音がし、母ピカが短く鳴いた。
ボールに噛み付いた母ピカの歯が折れたのだった。
母ピカは口から血を流し、痛みに耐えながら我が子を苦しめるボールに悪戦苦闘し続けた。
子ピカは母ピカの顔を見つめながら、涙を流して小さく
「チャアァ…」と鳴いた。


2014/07/17雨

深夜0時を過ぎた頃、とうとう子ピカの死期がきた。
鳴く力もなく、呼吸も途切れ途切れだ。相変わらず母ピカは泣きながらボールに噛み付いている。
母ピカの傍に、小石のようなものが無数に落ちている。よく見るとそれは母ピカの折れた歯だった。母ピカの歯は全て折れてしまい、口から腹にかけてが血で汚れていた。
皮肉なことに、ボールには傷一つ付いていない。それでも母ピカは我が子に向かって
「頑張って、お願い、死なないで」と泣きながらに訴えている。
全ての歯を失った母ピカにボールを壊すことなどできないだろう。それどころか、自身の血でボールがツルツルと滑り、『噛み付く』という行為が成立してないようにも見える。
メスピカは檻の中から俺の方へ駆け寄り、両手で格子を掴んで俺に助けを求めてきた。そのザマはテレビドラマでよくある、冤罪で逮捕された容疑者が「ここから出してくれ」と懇願する様子に似てた。
俺はメスピカにより辛い絶望を味合わせるにはどうするべきか考えた結果、「やれやれ、仕方ないな」という風に肩をすくめて檻の中に手を伸ばしてボールを掴んだ。
母ピカはやっと我が子が救われる、とでも思ったのかヨレヨレの口から
「ひゃ(ちゃ)あぁ…!」とマヌケな鳴き声を上げた。
その瞬間に母ピカの顔面にボールをぶん投げた。ボールが勢い良く格子の間をすり抜けて母ピカの鼻先に直撃し、母ピカは鼻血を吹き出して檻の格子に身体を打ち付けてダウンした。
しばらく俺に向かってうめき声を上げていたが、俺がフン、と鼻で笑うと全てを諦めたような顔をして涙を流し、床に落ちたボールに這い寄り、衰弱死寸前の我が子に向かって泣き続けていた。
ボール越しに子ピカを抱きしめ、涙で濡れたその目で子ピカを見つめて声にならない声で「死なないで」と訴え続ける。
子ピカは母ピカの声に反応してヨロヨロと起き上がり、母ピカの頬を舐めるようにボールの内側に下を這わせた。
愛しい我が子に向けて、母ピカは嗚咽を漏らす。

それから数分後、母ピカは突然に絶叫を上げて檻の中で暴れ出した。母ピカの願いも虚しく、子ピカが衰弱死したのを見て精神が壊れたらしい。とてつもない叫び声を上げて転げ回り、檻の格子に身体を打ち付けて血を流していく。母ピカの声は俺に向けての憎悪に満ちた叫びのようにも聞こえた。
ボールを拾い上げて中身を見ると、子ピカはとても哀しく、辛そうな死に顔をしていた。

それから暴れる体力が尽きた母ピカは横たわったまま動かなくなった。僅かに息をしているのだが、何をしても無反応で生きた抜け殻のようになった。

生きる気力を無くした母ピカは朝に様子を見たら死んでいた。全身が血で汚れ、まるでゾンビのように醜い死に様だった。


2014/07/18晴れ

今日は生ゴミの日なので、ドンキのビニール袋を二重にし、母ピカの死体と子ピカが入ったボールを入れてゴミ捨て場に投棄した。
ポケモンを捕まえるのも虐待するのも初めての経験だったが、無力なピカチュウ親子が必死になって生を掴もうとする姿を振り返ると、ある意味では誇り高く、そして可愛らしかったとも思える。
少なくとも、毎日を無気力に過ごすニートの俺よりかは、よほど価値のある一生を終えたのではないだろうか。

おわり





あとがき
これまで書いた作品の中でも、出来る限り虐待に手を加えず放置プレイメインにした作品です。
子供の白骨死体が見つかったニュースを見て「そういやピカチュウを放置させて虐待する作品ってあんま書いたことないなぁ」と思って書き始めた所存です。
当初はピカチュウには完全ノータッチで放置虐待のみの作品にしようかと思ったのですが、書いてる途中でどうしてもピカチュウに触れ合いたくなっちゃってボールを投げつける描写を書いてしまいました。愛ゆえの加筆!
  1. 2014/07/20(日) 12:42:43|
  2. ピカ虐(短編)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<ピカ親子は今日も幸せいっぱいの日を過ごすハズだったでチュウ! | ホーム | 【虐待ツイキャス】呪われた家に潜入!!>>

コメント

プラマイversionお願い

プラマイ版も見せてくれたまえ
  1. 2014/07/20(日) 22:50:26 |
  2. URL |
  3. 地獄の傀儡師 #-
  4. [ 編集 ]

母ピカにだけ餌をやって様子を見るとか。最初は遠慮するけど所詮は畜生、耐えきれなくなって自分だけ餌食って仲間割れとか。まだまだいけるな
  1. 2014/07/22(火) 05:32:37 |
  2. URL |
  3. 佐藤EX #0pmvu0Ig
  4. [ 編集 ]

いつも楽しく見てる
新作も期待
  1. 2014/08/01(金) 02:09:03 |
  2. URL |
  3. 名も無き虐待師 #-
  4. [ 編集 ]

ツイッターも消えてしばらく休止中になってたので心配でした
復活待ってます!
  1. 2014/12/25(木) 22:34:10 |
  2. URL |
  3. 名も無き虐待師 #-
  4. [ 編集 ]

今回は研究員の設定じゃないのか
何もできないオスの前で愛人NTRが最高なのに
  1. 2015/01/05(月) 12:05:25 |
  2. URL |
  3. 名も無き虐待師 #-
  4. [ 編集 ]

もし檻がなくて、母ピカの手に届いてても開けられない!

っていうパターンも、見てみたいっす!
  1. 2015/04/11(土) 05:35:14 |
  2. URL |
  3. 名も無き虐待師 #-
  4. [ 編集 ]

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